
・ワーキングセットって何⁉
・例えを使って初学者でもわかりやすくして!!
今回の記事では、分かりやすい例えを使い、なぜそのような言葉が必要なのかまで解説することで、理解しやすくなっています。これを読み終えるころには、ワーキングセットが手に取るようにわかっているでしょう。
ワーキングセットとは
ワーキングセットとは、簡単に言ってしまえばページ枠(主記憶を同じサイズのブロックで区切ったものの集合)のようなものです。イメージは下記の通り。

ページングの解説

LRUアルゴリズムの解説
詳しくは、【図解】ページング方式が3分でわかる!【全用語解説】をご確認ください。
ちなみに、ワーキングセットを具体的に定義すると、
現在の時間を t としたとき、t と t – T の間に参照されたページの集合
となります。
なんでこんな言葉があるかというと、それには局所参照性という性質が関わってきます。
局所参照性とは
局所参照性とは、簡単に言えば、「参照された近くの場所が引き続き参照される」という性質のことです。
例えば、「ループ処理」「関数呼び出し」「配列」などを使うときは、同じようなアドレスが何度も参照されますよね。これが局所参照性です。
同じような場所が何度も使われるのならば、そのデータは二次記憶などの低速なアクセスしかできない場所でなく、主記憶など高速にアクセスできるところに置いておきたいですよね。
そこで、主記憶に何度も参照されるページの集合(ワーキングセット)を保持しておくために、使われるのが FIFO や LRU といったアルゴリズムなのです。
まとめ
ワーキングセットはページ枠のようなもので、何度も参照されるページの集合のこと。
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